子「これ、学校でもらったチラシ。」
私「へぇ!スポ少かぁ~。安いし、興味あるなら見学行ってみる?」
今思えば、これがすべての始まりでした。なぜ、あんなに軽い気持ちで見学に行ったのか・・・。
見学に行って体験=入部
になることは目に見えていたのに。
うちの子は小学一年生の三学期にスポ少のクラブに入りました。小学校の部活の延長線上にあるかんじで「楽しく体力がつけばいいかな~!」くらいの気持ちで入団させました。
結論から言うと、低学年のうちからのスポ少の入団は本当によぉ~く考えて、下調べしてから方がいいです。体験に行ったその場では結論を出さないことを強くおすすめします。
親が事前に確認しておくべきだったこと
練習量はどのくらいか?
週1~2回くらいなら、練習がきつくても続けられますが、うちの子が入団したスポ少のように平日3回、土日祝日も練習試合とかになっていると小学校低学年には本当に辛いです。
特に平日は学校の宿題もありますので、子ども自身の負担も半端ないです。
練習が終わって帰ってごはんを食べたらもう8時で、うちの子は宿題しながらウトウトすることも少なくなかったので、テレビを見る暇もなく、ゲームなんて以ての外状態でかなり可哀想でした。
部員の運動レベルは?
入部してから気づいたのですが、他の部員の子たちは学年全体で見ても運動神経のいい方の子ばかりだということを・・・。
運動会でリレーを任されるような子とか、マラソン大会ではトップ集団にいるような子ばかりだったのです。うちの子のように、元々あまり運動が好きではないようなタイプの子はいないということに最初から気づいていれば、入れなかったのにと後悔しました。
部の中で体力も運動神経もビリのうちの子は、なかなか馴染めなかったようです。別にスポーツが出来る子が偉いわけじゃないんですけど、スポーツの世界では実力重視な面がありますから、かなり辛かったと思います。
部全体の成績や方針は?
意外と忘れがちなのが、部のレベルや目指しているところです。強いか弱いか。
「初心者歓迎!みんなで楽しくやろう」をモットーにしているのか「高みを目指してガンガン行こうぜ」がモットーなのか。最近できた新しいチームなのか、伝統ある格式高いチームなのかなど。
私のようにママ友の情報網が一切なくても、部の取っている賞の数などで少しは分かる部分が何かしらあると思うので、ぜひ情報収集を先にしてみてください。
コーチの人柄や指導方針は?
どんな人がコーチをしているのか、複数で見ているのか、ボランティアなのか、先生なのか、教えるのがうまいかどうか、何より子どもが委縮していないかどうか、信用できるか人柄かどうかを見極める必要はあると思います。
うちは体調不良や夏休みの帰省で練習を休んだことに対しても「練習を休むようなやつは試合に出させない。」と言う考えの人だったので、正直なところ子供を任せるのが不安でした。
入団の時の書類に「何があっても訴えない。自己責任であることに同意する。」という書類にサインさせられたのにも少なからず不信感を持ちました。
お当番について
自由参加とは名ばかりの送迎やお茶くみ、試合応援や合宿のサポート等々。役員の有無もしっかりと確認しておいた方がいいです。
月謝について
スポ少だと月5000円以内の安さになっているところがほとんどだとは思いますが、安さには理由があります。
当番やボランティアで支えられていたり、試合や遠征、合宿やイベントごとに追加費用がかかることも少なくありません。
保護者の人間関係
高学年ママたちの役員が牛耳っている場合が多いとは思いますが、見学のときには保護者の人間関係もこっそりチェックしておいた方がいいです。
ボスは誰なのか、派閥はありそうかなど。そこに新しく飛び込んでいけそうかどうかの見極めはしっかりとです。
家族への負担
ママ一人が早起きしてお弁当を作るだけならいいですが、実際はそんなものではないです。
特に可哀想なのは下の子です。毎回の送迎や試合で休みの日は連れ回され、当番で忙しいママには放ったらかされ、満足にお出かけも出来ない日々になってしまいます。
確実に家族で過ごす時間が減ります。
子ども本人と確認しておくべきだったこと
そのスポーツが本当に好きかどうか
うちの子は、そのスポーツの名前くらいしか知らなかったんです。本当にルールも何も分からずに、好きかどうかもわからない状態で入りました。
子どもの「やりたい!」の気持ちを応援してあげたいのが親心ではありますが、入団したはいいけど才能開花どころか全く合わない、好きになれない可能性があることを頭に入れておくべきだと思います。
入団後コーチやメンバーが厳しくなることも
最初はコーチも優しく、高学年生がチヤホヤしてくれたり、手取り足取り教えてくれたりします。それに気を良くして入団してしまったのが、うちの子です。「こんなにコーチが怒るようになるなんて!高学年が厳しくなるなんて!いつも練習があるなんて聞いてない!」と愚痴っていました。
特に低学年のうちは、周りの雰囲気に流されて入団してしまうことも少なくないと思いますので、要注意です。
辞めたくなったときどうするか
例えば○年生まで、この大会までは続けるというように何かしらのゴールを決めたり、半年や一年とかで更新時期を決めておいた方がいいと思います。
嫌になったから「はい、辞めます。」で辞められる程簡単ではないのが、スポ少の怖いところです。同じクラスの友達や学校の仲間がたくさんいますから、辞めてからの学校での人間関係を心配して、辞められない子も少なくありません。
まとめ
いろいろとデメリットの実体験を書きましたが、実際に入ってからメリットもありました。うちの子の場合は、単純に痩せて体力がついたことや、運動が少し好きになったこと、走るのが速くなったことです。その他には、学年を超えた友人が出来たり、親同士も気の合う人を見つけられたり、といったことでしょうか。
スポ少を続けていける人たちというのは、私が見て来た限り、親自身もそのスポーツが好きで、休みの日は一緒に練習したり、家族総出で応援に行くのが苦にならない人とか、
子ども自身がそのスポーツを好きで好きで、実力と結果が伴っていて、親も応援してあげられる金銭的な余裕や時間がある場合です。
そんな親子とはかけ離れたうちの親子は、部員の中でもかなり異質な存在だったと思います。
それでもスポ少を続けてみて、子どもは、自分の発言には責任を持つことや、辛くても逃げないことの大切さを学び、少なからず自信になったとは思いますので、親子共々いい経験になったと思っています。
コメント