2016年に、日本中が「君の名は。」の大ブームが起こり、とても話題になったので、どんな素晴らしい映画なんだろうとウキウキしながら借りてみた「君の名は。」
いい映画に出会うのって、遅くても早くてもいいものですよね。あの、最初に観た後の感動をもう一度味わいたいがために、人はまた新しい映画を観るんだと思います。
あらすじ
高校生のミツハとタキはある日、夢の中で入れ替わってしまうようになります。最初は戸惑うものの、お互いにルールを決め、何とか生活をして乗り越えていきます。二人のやり取りは、ノートだったりスマホだったりで、徐々にお互いのことを理解していきます。
ミツハは田舎の神社の巫女で、閉鎖的な田舎の町を出たいと思っています。タキはイケメンだけど、喧嘩っ早くてちょっと頼りない都会男子です。
いざ、タキがミツハに会おうとして、飛騨へ行くことで物語は急展開をみせます。ミツハの住んでいた町は、3年前の彗星の衝突でなくなってしまっていたのです。
そのことを知ったタキは、ミツハの記憶がだんだんと薄れていきます。もともと、目が覚めると入れ替わっていた時の記憶は薄れていくという設定です。
タキはミツハと入れ替わった状態で、彗星の衝突から町全体を避難する計画をたてます。ミツハが死なないように頑張るタキですが、あと少しのところでミツハと入れ替わってしまいます。ミツハはタキの思いを引き継いで、町の人を救うために奮闘し・・・。
名前も覚えていない同士だけど、5年後に奇跡の再会!というお話です。
感想
期待が大きすぎたのでしょうかね。観終わっての感想は「ふーん。」でした。
もしかしたら、10代の子には受けるかもしれないですが、あんなに世間が騒ぐほどのものではないような気がします。「桐島、部活やめるってよ」と同じかんじですね。
映像はとてもきれいです!音楽と良くあっていて、テンポよく話が進みます。(音楽の感じがバンプと似てるのが気になりますが)107分ですが、正直長く感じました。
何というか、世にも奇妙な物語にあったような(ありそうな)お話な気がして、感情移入できず…。
彗星の衝突で町がなくなったのを知ったあたりから、先が読めてしまいました。年のせいかしら?
それを覆すような大どんでん返しも起こらず、そのまま終息。
感動できなかった理由を自分なりに分析すると、いい映画には必須の主人公の成長が感じられなかったのが要因の一つだと思います。
何らかの力が働いて、運命的なタイムスリップというストーリーは悪くないですが、それによって主人公たちが何か変わって成長したかというと、そんなこともなく、「耳をすませば」のような自己の成長や胸キュンがない。主人公たちがすれ違ってばかりなので、仕方ないですが。
また、「おおかみこどもの雨と雪」のような家族の愛情や絆といったものがあまり感じられず、巫女としての不思議な力との繋がりもいまいち説明しきれていない部分にスッキリしませんでした。
何よりタキの魅力がない!どこに魅かれたの?というかんじでした。
そういえば「言の葉の庭」を番宣でやっていて、一応観てみたのですが、ちょっとモヤっと感が残る作品だったことを思い出しました。
何度か観たら、深く読み込んできて気持ちも変わるかもしれません。もう一度くらいは観てみようかな。
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