私は30代主婦なのですが、自分が小学校に通っていた頃と自分の子どもが通っている小学校は本当にいろんなことが変わっていて、日々驚くばかりです。
今回は、私が感じた今と昔の小学校の変化をまとめました。
焼却炉の廃止
私が子供の頃は、そうじ担当にゴミ係があって、そうじの時間中にごみ箱を学校の隅にある焼却炉へ持っていっていました。用務員のおじさんにごみ箱を渡すと、ゴミを焼却炉へ放り込んでくれていました。あの燃え盛る炎とか、ゴミが焼ける臭いとか独特だったなぁ。
それが今の小学校には、焼却炉すらないという…。ダイオキシンの問題で廃止されたんだっけ。
黒板は使わない
黒板のチョークの粉が、身体に良くないとかで黒板はホワイトボードやパワーポイントに移行していっているようです。
確かに、あのチョークの粉は服をカビさせるとかで先生も苦労してたみたいなので納得ではありますが。
コロナ禍以降、小中学校では一人一台のタブレットが渡されたのでタブレット学習が主になってきています。
エアコン完備
どこの小学校でもエアコンが取り付けられて、夏場は快適に学習できる環境が整いつつあります。
私が子供の頃は、ノートに汗が落ちたり、手汗でノートが湿ったりして不快だった覚えがありますから、授業に集中できないよりずっといいですね。
夏の外遊び中止
近年の夏の暑さは尋常ではないので、高温すぎる37度を超えた日は、外での体育や昼休みの外遊びが中止されるそうです。
熱中症対策や遊具が熱くなって危険なんだそうですが、子供が昼間に外で遊べないなんて…。
冷水機がない
衛生面の問題からか今時の小学校には冷水機が設置されていません。夏の体育の後に冷水機の前で長蛇の列に並んだ時代の人間としては驚きました。
なので、子供たちは毎日水筒持参するが必須です。忘れた場合は蛇口の水を飲むことになるそうです。
小学校によっては、お茶を忘れた日はペットボトルのお茶を購入させてくれる(代金は月末に集金がくる)システムを採用しているところもあるそうです。羨ましい。
あだ名禁止
小学校時代のあだ名で嫌な思いをした大人も少なくないとは思いますが、その気持ちを汲んでか、今の小学校では生徒同士があだ名で呼び合うことは、学校で禁止されているのでありません。
しかも、男女共に「○○さん」と苗字で呼び合う決まりになっているそうです。
名札を付けての登下校はしない
名札は基本的に学校に置いてあり、朝の会と終わりの会前後に取り付けと取り外しをするのだそうです。
防犯のために仕方がないようなのですが、ゼッケン付きの体操服での登校はご法度。体操服の表面には名前を書かない学校もあるほどです。
さらに、名前のついた手提げかばんやリュックも、なるべく名前がぱっと見でわからにように持つことをすすめられます。個人情報の管理を徹底してきています。
連帯責任はなし!
基本的に忘れ物をしても怒られません。やさし~く注意くらいです。
班での連帯責任や廊下に立つといったペナルティを与えられていた時代はなんだったのかと思ってしまいます。
結局のところ、ペナルティを与えたところで、忘れ物はなくならなかったんだろうな。むしろ忘れてくる子はいつも決まってるもんだから、クラスのムードが険悪になったりしたんだろうと推測します。
鉛筆の濃さの指定
私が小学校の頃の鉛筆は、基本的にHBを使っていた記憶がありますが、今時の小学校では、2Bや6Bなどの鉛筆の濃さの指定があるんです。入学説明会などで説明があります。
高学年になれば、そこまで細かく言われないみたいですけど。
キャラクターグッズは禁止
学校によっても違いますが、キャラクターの文具を禁止している小学校の方が多いです。細かいですが、その分教育熱心とも言えると思います。
特に低学年は休み時間、授業中問わず文具で遊んでしまう傾向が強いです。また、一時期流行ったバトル鉛筆や匂い付きの消しゴムなどもトラブルの元になるので禁止されています。
親としては、キャラクターのものは高いし飽きるので、ありがたいですね。
虫の写真のジャポニカ学習帳はなくなる
今の子供は虫嫌いの子が増えているので、PTAなどで一括購入するノートなどは虫の写っていない無難なものにする傾向があります。そんな細かいところまで気を使ってあげなくてはいけないなんて、メンタル豆腐か…。
おかげで、ジャポニカ学習帳の売上が落ちてしまったので、虫の写真のもの廃止になってしまったんだとか。
座高は測らない
座高は健康診断に必要ない情報だということで、測らなくなったんだとか。座高が高くて恥ずかしいとか、友達からからかわれたのって一体何だったの…。
同時にぎょう虫検査もなくなりました。
手縫いより市販の雑巾
さすがに私の子供時代にも、本当に使い古しのタオルを縫った雑巾を持ってくる子はほぼいなかったですが、今の子たちは市販のものを買って持ってくるように言われているそうです。
一枚は自分用、一枚は学級用とか。そりゃボロボロなものは持たせられないわ。
遠足が校外学習に
遠足という行事はなくなり、校外学習となりました。レクリエーションとしてではなく、授業の一環として行うので、学習目的があり、その後には課題が出ます。
課外授業として出掛けても、給食の時間には帰ってくるような行事が増えたので、お弁当を作る機会は減りました。ラクなような寂しいような…。
遠足のお菓子交換禁止
アレルギーの子が増えたので、遠足や校外学習で持ってくるお菓子は自分の食べる分だけ。残ったら持ち帰る、が徹底されています。
お菓子交換がないなんて!一番のお楽しみと言ってもいいくらい楽しかったのに。いつも話さない子にも話しかけれる絶好のチャンスだったのに~。
給食の残りを持って帰らない
私が小学校の頃は、学校を休んだら同じ登校班の子が連絡帳やプリント、パンやデザートを届けに来てくれたのですが。今は学校の先生から電話が来るだけです。
連絡網がない
プライバシーの問題からか、基本的に連絡網はありません。連絡メールで一括送信で済みます。便利になりました。
プールの前の塩素座浴と目洗い
意味がなく、むしろ健康に悪かったとかで廃止されたようです。何のために冷たい思いをしたんだ!
飼育小屋
小学校に飼育小屋はあれど、中には何もいない…。長期休暇中の管理の問題や感染病、アレルギーの観点から縮小傾向なんだとか。
学校のチャイムは鳴らさない
騒音の問題や集中力を途切れされないためにといった事情で、学校のチャイムを止めている学校もあるそうです。
何かと気を遣わなければならない面倒な世の中になりました。
放課後のグランド禁止
「放課後は学校のグランドに集合!」なんて普通のことでしたが、今の小学校はグランドが狭いことやクラブ活動の関係で放課後にグランドで遊ぶことが禁止されていたりします。
学校のグランドも公園も子供が走り回る場所ではなくなったのかもしれません。
帰宅後の忘れものは取りに戻らない
学校から帰宅後に宿題のプリントを忘れた!とか人生で何度かあることだと思いますが、その場合学校に出向く前に学校へ電話した方がいいみたいです。
意外と子供だけで学校に戻ることを禁止していたり、「ご足労をかけなくても、宿題は明後日提出で大丈夫です。」とか言われることも多いです。
夏休みのラジオ体操やプール開放
夏休みの間、お盆以外毎日あった記憶のあるラジオ体操ですが、夏休みが始まってから数日とか、終わりの数日とか、全くやらないところもあるそうです。
プール当番のお母さんも大変でしたからね。
運動会の短縮化
一日中やっていた運動会が、暑さのために短縮される傾向にあります。
お弁当が必要なくなって、お昼過ぎには終わるようなかんじです。お弁当を作るこっちとしてはラクですが、子供たちには不評なようです。
先生も子供の行事で休む
教師という職業はブラックだと以前から話題になっていましたが、私も学校の先生は朝早くから夜遅くまで学校にいるイメージがあります。先生たちはいつ家に帰っているんだろう、家族サービス出来ているんだろうかと子供心に思っていました。
最近になってうちの子の担任の先生が、平日に「子供の園の発表会でお休み」を取られており、安心しました。やっぱり教師も自分のプライベートを大切にしてこそなんじゃないかと思います。
まとめ
今と昔の小学校では様々なことが違っていて、親の方も戸惑うことがあります。でも、きっとそれは子供たちにとっても先生にとっても良い方向に進んでいるんだと思って受け止めることにしています。
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