転勤族の妻になるということは、自分の今まで積み上げてきたキャリアも人間関係も全部捨てて、相手についていくという覚悟が必要です。
親も友人もいない土地で、頼れる人もなく、それでもついて行ってもいい!もしくは行きたい!と思った相手としか結婚しない方がいいです。
そういう意味では、公務員や大手の会社にお勤めでも転勤族ってだけで、結婚や恋人としてマイナスポイントといえるかもしれませんね。
子なしの転勤族の奥さんは特に辛い
私が以前知り合った転勤族の奥さんの話になりますが、
旦那さんが転勤族で、奥さんは結婚を機に仕事を辞めて、縁もゆかりもない転勤先についていきました。
いつ転勤になるかわからない為、正社員ではなかなか雇ってもらえず、結局は派遣の仕事に落ち着きました。
その後も転勤するたびに仕事を変えることになり、子供を授かるまでの間は職を転々とすることになりました。大手チェーン店だとどこに行っても店があるので、経験者として雇ってもらいやすいそうです。
薬剤師とか看護師とか介護福祉士なら、どんな田舎でも人手不足なので職を見つけやすく、転勤族の妻に向いているかもしれません。
ただ、その奥さんは転勤の内示が出てから期間が短いため、慌ただしく退職することや新しい職場を見つけて人間関係を作っていくことを繰り返すうちにだんだんと疲れていってしまったそうです。転勤して昇進していく旦那さんとは違う苦しみを抱えていたそうです。
夫婦の関係はギクシャクしだし、そんな頃に子供を授かったそうです。子供ができなかったら破綻していたかもと笑って話してくれました。
子供がいない間に専業主婦をしていた時期もあったけど、ジムや習い事をしてでも、必死にその土地に馴染む努力をしないと、本当に孤独で心が病んでしまいそうだったとも言っていました。
実際に、転勤族の奥さんがうつ病になってしまうことはあまり珍しいことではなく、特に晴天率の低い雪国ではその傾向が強いらしいです。
旦那さんのフォローがしっかりあればいいのですが、転勤したばかりだと旦那さんの方も新しい環境に慣れるのに必死なので、奥さんの孤独感に気がつかないことも多いです。
旦那さんがその状態に気付いた時には、奥さんの心はすっかり病んでしまっていて、実家で療養させることに…ということも少なくありません。
そしてそのまま心が離れて離婚という悲しい結末を迎えた夫婦もいます。
どんな人なら転勤族の妻としてやっていけるのか?
大人になってから、新たに人間関係を築いていくのは、思っている以上に大変です。自分から社会に関わりを持たないと世界は広がりませし、良好な関係を作るのにはものすごくエネルギーを使います。
特に子供がいなければ、近所付き合いがなくてもやっていけてしまうこのご時世ですから、自分の世界が旦那さんだけになってしまいがちな転勤族の妻は、特に向き不向きが分かれると思います。
地元愛の強い人や一度も親元を出たことのない人には、結構厳しいかもしれません。
これから転勤族の妻になるという人は、「転勤でいろんな土地に行けて楽しい!」と思えるくらいのバイタリティに溢れる人であったり、内向的でも自分の趣味や世界をしっかり持っているような人なら、きっとうまくやっていけると思います。
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