アヌビアスナナって観葉植物でいうところのポトスみたいで、とてもかわいいですよね。
初心者向けの水草としてどこの熱帯魚ショップにも売っている、とてもメジャーな存在で、溶けてなくなることも少なく育てやすい、成長もゆっくりでメンテナンスも少なくていい。
魚やエビたちの隠れ家になる上に、石や流木に活着させれば水槽の中に入れるだけで、グッとそれっぽい水槽にしてくれるありがたい存在なのです。
そんなアヌビアスナナの唯一の弱点が成長がゆっくりなために、高確率でコケが生えるという悲しい宿命。
今回は私が試してみたアヌビアスナナのコケ対策で、木酢液が一番簡単で効果的だったので、そこにたどり着くまでの試行錯誤と結論をまとめました。
アヌビアスナナにコケが生える原因を考察
一つ一つ説明していきます。
まず「成長がゆっくりすぎる」が故に、コケがついてしまうという。
新しい葉っぱがどんどん生えてきてくれるなら、コケがついた葉っぱを躊躇なく切ってしまえるのですが。そういうわけにもいかず…。
うちのアヌビアスナナは、1か月に1~2枚しか新しい葉っぱが出ません。
コケが生えた葉っぱを片っ端から切ってたら、あっという間に禿げ上がっちゃうよ。
次に「照明の点灯時間が長すぎる」ですが、これは私のような初心者は特に水槽全体のコケの一番の原因になっているかと。
水槽の様子が見たくてつい長い間、照明を付けてしまいがちなんですよね。
そうすると、コケの成長に欠かせない光が用意されてしまうので、コケは大喜びです。
照明の点灯時間は本やサイトによってまちまちですが、私は6時間くらいがベストだと思います。8時間のときはコケとの闘いが激化して水槽のリセットを考えたくらいでした。
そして「水槽の水に栄養が含まれ過ぎている」ですが、熱帯魚のエサの量の目安である3分で食べきれる量で、週1回3分の1程度の水替えをしており、水草用の肥料を与えすぎていなければ特に問題にはならないと思います。
水草に育って欲しくて肥料を入れたのに、コケにとっても肥料になっちゃって、私は一体何を育てているんだろう状態です。
熱帯魚の食べ残しや糞もコケの肥料になってしまいます。
目で見てわからない水質関係の問題は、難しいです。
最後に「照明とアヌビアスナナの距離が近すぎる」という点ですが、アヌビアスナナと照明の距離は最低でも20センチは離した方が良さそうです。これは水槽の照明の強さよって変わるかもしれません。
アヌビアスナナは耐陰性があるので、できるだけ照明から離して、岩などの陰に配置するとコケが生えにくくなります。
ショップにある水槽みたいに、アヌビアスナナが水槽の真ん中にドーンとあるレイアウト好きなのに。
アヌビアスナナのコケ対策にしたこと
指で擦り落とす
これは超初期のコケ対策には効果があるかもしれませんが、私のようにガッツリ黒髭コケが生えてしまってからでは無意味な気がします。
毎週の水替えのタイミングで、アヌビアスナナのすべての葉を指で擦ると対策になるかもしれませんが、何十枚もある葉を一枚一枚とかやってられないです。
メラニンスポンジでやさしく擦り落とす
頑固な黒髭コケを何とかしてやろうと主婦の最終兵器!?メラニンスポンジ擦り落としてみました。
するとその時はキレイになるのですが、しばらくすると葉が色が薄くなってしまい、黄色くなったり、ボロボロの穴あきになったりでみすぼらしい姿に。結局切り落とすことになりました。
点灯時間を短くする
コケ対策には照明の時間を少なくすることが有効だとどこかのサイトに書いてあったので試してみました。
8時間を6時間に変更すると、確かにコケの発生が減りました。コケの成長もゆっくりになった気がします。
こまめな水替え
水草のために栄養剤を入れると、どうしてもコケの成長も促してしまうので調整が難しいところです。水中に溶けてしまった栄養素を早く除去するために水替えの頻度を増やしてみました。
いつもなら週に1回3分の1の水替えをしているのですが、コケの発生がひどいときは週2回4分の1ずつの水替えをするようにしています。コケの成長が気持ちゆっくりになった気がします。
冷暗所に10日放置
室内の冷暗所に10日間程度放置すると、光が当たらないので黒髭コケが枯れる(アヌビアスナナは大丈夫)という方法をネットで発見しまして、室内の水温が下がりすぎない秋頃に実施してみました。
結果は、保存場所が悪かったのかもしれませんが、アヌビアスナナも黒髭コケも変化ありませんでした。もっと真っ暗な床下収納庫の中に入れておくべきだったのかもしれません。
ピンセットでちぎる
黒髭コケはピンセットで毛を抜くように引っ張ると取れると書いてあったのでやってみました。
結果は葉っぱが破れました。頑固な根が生えていたようです。
最終手段!切り落とす
黒髭コケが目立ってきた葉を切り落とす作戦もやってみましたが、どんどん葉っぱが減っていくので何だかかわいそうになってきて断念しました。
葉っぱの成長速度<コケの成長速度
アヌビアスナナのコケ対策には木酢液がおすすめ!
結論として、木酢液をスプレーするのが一番短時間&簡単で効果があることがわかりました。
うちにある木酢液は本来薄めて使うものなのですが、ベランダでサッと吹きかけて時間を置かずにそのまま水道水で洗い流してしまいます。
すると数時間後にはコケが赤くなり、エビたちが食べて一か月後にはコケがなくなっています。
また数か月後したら新たなコケが発生してしまいますが、木酢液の臭いさえ我慢できれば、とても手軽なコケ対策です。
こちらのYouTubeをぜひ見てみて下さい。
見たら木酢液を使うのを少し躊躇ってしまうかもしれませんが、その分放置時間には気をつけようと気を引き締める気持ちになります。
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