保育参観にいくと先生の話をきちんと聴けている子供と、落ち着きなくソワソワ・ウロウロしている子供がいますよね。
何が違うんでしょう?もちろん個性の違いや成長発達の違いはもちろんあると思います。
後者の子供のお母さんなら、うちの子って、先生のお話をちゃんと聴けているかしら?このまま小学生になって、大丈夫なのかしら?と不安になる方も多いはず。
前者の子供と後者の子供の大きな違いは、家庭を含めたお話を聞く経験値の違いかもしれません。
というのもうちの子がまさに後者のかんじでして、早生まれの男の子だったこともあり、発達もゆっくりで落ち着きのない性格で、私はいつも心配していました。
「どうすれば他の子と同じようにできるんだろう。悪目立ちしちゃって、みんなに迷惑かけてそう。」
ネットで調べてみるのはもちろんのこと、園の先生に相談したり教育の本を読んでみたり、と試行錯誤していました。
そんな中「これはいいな!効果がありそう!」と思ったのが紙芝居だったのです。
図書館で偶然見つけて借りてみたのですが、家庭で紙芝居を読んであげるといろんなメリットがありました。
紙芝居は座ってお話を聞けるようになる
昔から多くの幼稚園や保育園で紙芝居を教材の一つに取り入れているのには理由がありました。
情操教育の一環ではありますが、子供たちを楽しませるためだけではなく、集中力を養ったり、座って静かにお話を聴くことの練習でもあるようです。
もちろん入園してすぐの時期から、お行儀よくお話を聴ける子供は少数ですし、それが成長と共に一人増え、二人増え、ゆくゆくは集団で落ち着いて先生のお話を聴けるようになるそうです。
子供たちの成長を直に感じられるのは嬉しい限りです。
紙芝居は向かい合うので表情が見れる
紙芝居の最大のメリットかもしれませんが、絵本では低年齢なら抱っこして読み聴かせることが推奨されています。
抱っこしたり、隣に並んで読むのでは、読み手は絵本の文字を目で追うことに集中してしまうので、なかなか子供の表情まで見る余裕がありません。
しかし、紙芝居なら向かい合って読むので子供の表情がしっかりと見えます。
ページをぬくタイミングも調節出来るので、子供の表情の変化を楽しめる余裕もできるんです。
紙芝居は心を豊かにする
紙芝居は絵本と同じく、非現実的な世界から、現実的な世界まで様々な世界を体験できます。
子供は、主人公になってお話を考えてみたり、脇役の一人になって気持ちを考えてみたりできます。
また、気になった言葉を覚えたり、日本語のリズム自体を楽しんだりできます。
さらに読み手は、子供にとって日頃から慣れ親しんだ声を持った人なので、例えこわいお話でも安心して聞いていられます。
お話を一旦止めて気持ちを聞いてみたり、質問を投げかけてみても良いですし、読み聞かせているというより、会話しているのに近いイメージになると思います。
紙芝居はテレビやYouTubeを見るのとはまた違った体験になり、子供の経験や思い出になりやすく、心を豊かにする効果があるそうです。
紙芝居は教訓・学ぶことがある
紙芝居には、親切にその内容の要約や教訓・学べることがパッケージに書いてあったりします。
選ぶのが親だったら、こんなことを学んでくれるといいなという希望が、きっとその時々であると思うので、内容をいちいち読まずに選べるのは正直なところありがたいです。
某有名キャラクターの紙芝居もありますので、子供に喜ばれないことはまずないですし、何だったら小学校中学年くらいまでは熱心に聞いてくれたりします。(図書ボランティアさん談)
おわりに
紙芝居は幼稚園や学校だけのものではありません。図書館に行けば一般の人でも借りられます。
どんな風に読んでいいのかわからなくても、紙芝居には「ここは低い声でゆっくり読む」とか「ページをさっとぬく」など読み手へのアドバイスが書かれています。
特別なセットなど無くても、テーブルに向かい合って紙芝居を読んであげるだけで子供は喜びますし、何より座ってお話を聴く練習になります。
うちの子はこんな話が好きなのかとか、すぐにソワソワして集中力ないなぁとか意外な一面が見えてきたりします。
意外と近くの図書館で紙芝居が借りられる場合ことも多いので、是非一度問い合わせてみて下さい。子供たちの反応が新鮮ですよ。
定番はこちら↓
うちの子が好きだったのはアンパンマンです↓
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