保育参観にいくと先生の話をきちんと聴けている子供と、落ち着きなくソワソワ・ウロウロしている子供がいますよね。
何が違うんでしょう?もちろん個性の違いや成長発達の違いはあります。
後者の子供のお母さんなら、うちの子って、先生のお話をちゃんと聴けているかしら?このまま小学生になって、大丈夫なのかしら?と不安になる方も多いはず。
前者の子供と後者の子供の大きな違いは、家庭を含めたお話を聞く経験値の違いです。
普段の会話ももちろんですが、絵本の読み聞かせや紙芝居なども含まれます。今回はその中の紙芝居についてスポットを当てていきます。
家庭で紙芝居を読んであげると子供にとってこんなにメリットがあるんですよ。
座ってお話を聞けるようになる

多くの幼稚園で紙芝居を教材の一つに取り入れていますよね。
情操教育の一環でありますが、子供たちを楽しませるためだけではなく、集中力を養ったり、座って静かにお話を聴くことの練習でもあるのです。
もちろん年少さんの最初の時期から、お行儀よくお話を聴ける子供は少数です。それが、成長と共に一人増え、二人増え、ゆくゆくは集団で落ち着いて先生のお話を聴けるようになるのです。
その経験の一つに紙芝居は欠かせません。
向かい合うので表情が見れる

紙芝居の最大のメリットかもしれません。
絵本では低年齢なら抱っこして読み聴かせることが推奨されています。
抱っこしたり、隣に並んで読むのでは、読み手は絵本の文字を目で追うことに集中してしまうので、なかなか子供の表情まで見る余裕がありません。
しかし、紙芝居なら向かい合って読むので子供の表情がしっかりと見えます。
ページをぬくタイミングも調節出来るので、子供の表情の変化を楽しめる余裕が出来ます。
心を豊かにする

紙芝居は絵本と同じく、非現実的な世界から、現実的な世界まで様々な世界を体験できます。
子供は、主人公になってお話を考えてみたり、脇役の一人になって気持ちを考えてみたりできます。
また、気になった言葉を覚えたり、日本語のリズム自体を楽しんだり出来るのです。
さらに読み手は、子供にとって日頃から慣れ親しんだ声を持った人なので、例えこわいお話でも安心して聞いていられます。
不安になったら、すぐに甘えることも出来ます。
お話を一旦止めて、気持ちを聞いてみたり、質問を投げかけてみても良いです。読み手と子供が内容や気持ちに共感できます。
このようにテレビを見るのとは違った体験は、子供の経験や思い出になりやすく、心を豊かにするのです。
教訓・学ぶことがある

紙芝居には、親切にその内容の要約や教訓・学べることがパッケージに書いてあったりします。
某有名キャラクターの紙芝居もありますし、子供の関心がある内容や、こちらが学んで欲しいことなどから選んでみても良いですね。
おわりに
紙芝居は幼稚園や学校だけのものではありません。図書館に行けば一般の人でも借りられます。
どんな風に読んでいいのかわからなくても、紙芝居には「ここは低い声でゆっくり読む」とか「ページをさっとぬく」など読み手へのアドバイスが書かれています。
特別なセットなど無くても、テーブルに向かい合って紙芝居を読んであげるだけで子供は喜びますし、何より座ってお話を聴く練習になります。
うちの子はこんな話が好きなのかとか、すぐにソワソワして集中力ないなぁとか意外な一面が見えてきたりします。
意外と近くの図書館で紙芝居が借りられる場合ことも多いので、是非一度問い合わせてみて下さい。子供たちの反応が新鮮ですよ。
定番はこちら↓
うちの子が好きだったのはアンパンマンです↓
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