黎明のアルカナ

マンガ

赤い髪の女の子というのは、不思議な魅力があります。少女マンガではよくある設定なのですが、個人的には芯の強いイメージがあり、好きです。この作品は絵もキレイで、従者のロキがミステリアスでとても魅力的です。

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あらすじ

ナカバは敵国の国の王子(シーザ)の元に政略結婚させられることになった。この国には髪の黒い王族、それ以外の髪の色を持つ平民、その下に亜人と呼ばれる身分の低い人々がいる。亜人はどこかしらが動物の形をしており、身体能力も力も人より優れている。

ナカバは王族なのに、髪が赤い。故に王族の恥。祖国の城でも塔の一室に閉じ込められて、隠れるように生きてきた姫だ。そんな孤独なナカバにはロキという亜人の従者がただ一人だけついている。ナカバが小さい頃から側にいる、家族のような存在だ。

シーザは、最初ナカバに辛く当たるが、ナカバは「自分の死に場所が変わっただけ。」と自由に生きることを諦めたように言い放つ。敵国同士のいつ破られるかもわからない政略結婚だったが、シーザとナカバは少しずつお互いに魅かれていく。そんな中でナカバはある能力に目覚めていくが・・・。

感想

敵国同士の政略結婚と身分差別。展開的にはよくある内容ですが、ナカバは芯が強くて、不思議と憎めない主人公です。みんなに愛されるようなお姫様でもなく、アルカナの能力による魅力が大きいという点は否定できませんが。それに対してのロキのミステリアスな部分と忠誠心の魅力はすごいです。私はもちろんロキ派です。

シーザとナカバの恋は何というか、少し薄っぺらな感じが否めなくて。ここまで存在感が薄いお相手というのも珍しいですが、ロキが魅力的すぎてちょっと霞んでしまっています。

アルカナの能力は未来予知なのですが、その能力は完璧ではなくて、能力を使ったからといって思うような未来になったり、幸せになるとは限らないのが何とも言えませんね。ナカバがアルカナの能力に振り回されているような部分は少し残念です。戦いや政治のやり取りがあるので、暗い部分はありますが、最後まで読み進めると衝撃のラストに驚くこと間違いなしです。

ラストは最初から決まっていたのでしょうが、読み終わってからもう一度最初から読み返すと、最初読んだ時とはまた違ったお話に思えてくる不思議な作品です。

その他にこの漫画の印象的なところは、いろんな立場の人の裏事情にスポットを当ててくれるところです。それこそ脇役にも、嫌われ役にもそれぞれの人生や事情があって、そんな行動に出ていたのかと。そういう意味での寄り道が好きな人にはとても楽しめる作品です。

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