聲の形

マンガ

今回は聲の形というマンガを読んだので、その感想を書きます。

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あらすじ

退屈を嫌う少年石田は、小学6年生の時に転校してきた、西宮さん(耳が聞こえない女の子)をいじめ始めた。本当に好意とかではなくて、単なる弱い者いじめだった。いじめは、傍観者を含めたクラス全体を巻き込み、先生も必要以上の介入は避け、見て見ぬふりだった。どんどんエスカレートするいじめに耐え兼ね、結局西宮さんは転校していった。いじめは転校直前に公になり、石田一人が主犯としてやり玉にあがった。その後、クラスでのいじめの対象は石田になった。その結果、石田は小、中と暗い学生時代を送った。因果応報、自業自得と納得し、石田は自分の殻に閉じこもっていった。

高校生になって、石田は西宮さんと再会する。西宮さんに謝り、友人関係を築こうとする。小学校時代のクラスメイトも少しずつ巻き込みながら、石田の止まっていた時間は進み始める。

感想

マガジンのコミックスなので、人間模様はちょっと過激な部分がありますが、話題作だったので読んでみました。個人的に、いじめって生き物として自然な行為(異質なモノを排除、弱いものは淘汰されるもの)なのだと思っているので、それを防ぐには理性と思いやりと、自己防衛が必要だと思います。だから、小学校くらいの年齢はそれが欠けているから、無慈悲にいじめができてしまう。1巻は、正直もう読み返したくないです。

でも、高校生や大学生くらいになるとそんな事している人いなくなります。知性が育ってきたことや、他者を認められるようになること、自分の世界がきちんと出来ることによって、いじめはしなくなるんですよね。(いじられキャラは存在しますが)大人として、社会に出てからのいじめは、嫉妬や憂さ晴らしなど別の要因によるものなので、話はまた別だと思います。

結局、石田と西宮さんは紆余曲折の上で結ばれるようなのですが、まぁマンガだからのハッピーエンドですよね。

退屈しのぎに深く考えずに、弱い者をいじめてしまう石田のような男の子はどこにでもいますが、自分をいじめたその加害者ともう一度向き合って、友人として関係を築き直そうとする西宮さんのような人は、現実世界にはいないでしょうから。

それにしてもいじめられる原因って、何かしらあるものですよね。このマンガの場合は、耳が聞こえないのに普通の小学校に通わせ続けたことも要因の一つだと思います。どこかのシーンで加害者だった少女が言っていましたが、周りの負担や空気を読まずに、警告にもめげずに、みんなと馴染もうと頑張り続ける西宮さんは次第に空回りし始めます。この時点で、周りの大人が気づいてあげられたらよかったのですが。難しいですね。

今、公立の小学校に子供が通っている子供がいる親として、自分の子供がいじめる側にもいじめられる側にもなる可能性があるので、人ごとには思えません。軽い障害の子なら専属の教員をつけ、公立の小学校に通わせてあげたい、そうしたい考えている親が増えているのが現代の風潮なので、大きな小学校だと学年に何人かはいたりします。低学年のうちは、みんな仲良くが基本なのでそれでもいいのですが、高学年になるとよほど恵まれた環境でないかぎり、異質なものを排除しようとする本能的な何かが働くのか、いじめが起こる場合が多いです。陰湿になるので、親や先生も気づきにくいです。

いじめの問題は、家庭でもどう教育していけばよいものか、今も悩んでいます。自己防衛も含めて本当に難しい問題です。今回は考えさせられる内容のマンガだったので、真面目に考えてみました。いじめがきっかけの青春ラブストーリー、と一言では片づけられない作品でした。

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