小林が可愛すぎてツライっ!!

マンガ

小学生に人気の漫画家さん(池山田剛)の作品です。出だしが面白かったので、読んでみました。絵は幼い感じで、お話のテンポも早いので、確かに小学生向けの少女マンガとしてはありだと思います。Sho-Comiって小学生向けの雑誌なんですかね?ちらっとエロと暗い部分があるので、意外です。

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あらすじ

小林家には双子の兄妹がいる。兄の十(みつる)と妹の愛(めぐむ)だ。二人は高校生で、別の高校に通っている。十は成績も良く、スポーツ万能、社交的で女の子からモテモテの男子校生。一方、愛は歴史オタクの二次元ラブなヲタクだ。十が唯一苦手な教科である歴史の再テストを受けるために、替え玉として愛と入れ替わることに。最初は無理やりな入れ替わりだったが、学校での生活はスムーズいき、そこで男装した愛は、ヤンキー男子校最強の男、蒼(あおい)に恋をする。

同じ頃、女装した十は学校でいじめにあっていた一人の女の子紫乃(しの)を助ける。紫乃は耳が聞こえないにもかかわらず、執拗な嫌がらせに耐えていた。いじめの主犯は、モデルでPTA会長の娘の梓(あずさ)である。紫乃に恋した十は、梓から紫乃を守ろうと奮闘する。

感想

出だしがすごく好みだったんですよね。男のハズな小林にドキドキする蒼くん。イケメンが初めての恋に悩むあたりがたまらないというか・・・。女性アレルギーな蒼くんを、愛が恋心と正体を隠しながら守っていくあたりも純愛っぽくていいです。もゆゆ先輩の下りも個人的にはとっても面白い!!実はいい人なんじゃないかな。

作品としては、登場人物の書き分けが甘く、特に男性陣は見分けがつかない時もあります。でも全体的に青春っぽくて面白かったです。

蒼と紫乃が実は兄妹で、家庭が複雑な為に離れて暮らしていることなど、ちょっと暗い部分が伏線としてあります。これは最後の方のお話にも関係してくるのですが、少女マンガでまさかの東日本大震災のお話を入れてきました。

作者さんが被災地出身だから批判を覚悟で書きましたと、あとがきにありましたが、ちょっと衝撃が強すぎてびっくりしました。そう話の展開を持ってくるなら、双子の予知能力あたりを初めから出してほしかったです。お話の途中で震災のことを書こう!と急に思い立った感が否めないので、すごく残念でした。

また、後半になって「これが最後になるとは~」的な怖い言い回しが急に増えます。この頃から作者さんは震災のことを書こうとは思い始めていたのでしょうけど、ちょっと思わせぶりなかんじが小学生向けじゃないなぁと思います。始めの明るくて前向きな双子の可愛いラブストーリーの作風が変わり過ぎました。まぁ「僕等がいた」ほどドロドロではないですけどね。

結局はパッピーエンドなので、読み終わるとすっきりしますが、もう一度読み返したいかと言われると・・・。愛と蒼が引っ付いた前半部分で十分というのが正直な感想かもしれません。

個人的な意見ですが、漫画家さんや編集者さん方には、震災のお話を書くならもっと別の、練り込んだ作品で満を持して出すかんじにして欲しいと思います。少なくともかけ足で3~4巻でまとめるなんて、薄っぺらくまとめるなら出さないで欲しかったです。それだけ震災のことが風化してきたとも言えなくもないですが、風化に違和感を感じて作者さんが書いたのなら、尚更矛盾していると思いました。震災の話をマンガのネタにするのは、時期尚早であると共に、わざわざ少女マンガで伝えることに疑問を感じました。

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