姉の結婚

マンガ

「男の一生」と同じ作者の西炯子(にしけいこ)さんの作品です。独特な世界観が面白いので、続けてレンタルしてみました。

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あらすじ

もう結婚は諦めている図書館勤めの独身女ヨリ(39歳)は、図書館の本を盗んだと思われる男に声を掛けた。誤解だったと分かり、謝罪のために喫茶店へ・・・。そこでそのモデルのような風貌の男、精神科医の真木に「今日は排卵期ですか?」と尋ねられる。

彼と関係を持ってしまった朝、ヨリは真木がいじめられていた同級生だということを知らされる。恋になりそうな体から始まった関係は、真木が妻帯者であることで泥沼に。

自分の気持ちに蓋をしてセフレの関係で割り切って付き合おうとするヨリ。初恋が実り、自分の気持ちを抑えられないのかストーカー化していく真木。世間的にはイケメンの医師で著名人、まさに高身長高学歴高収入の王子様。

待ちに待った王子様が迎えに来てくれたと思いきや妻帯者という悲しい現実。男を見る目がないと自覚しているアラフォー女と、初恋を忘れられない妻帯者ストーカーの恋はどこに落ち着くのか?

感想

大人の女性の人生観と恋をうまく織り交ぜた情緒あふれる作品でした。真木の奥さんはヨリにそっくりなのですが、真木との関係は最初から冷めきっており、婚姻関係は破綻しているといってもいい状態です。遊び相手の他に、長い付き合いの不倫相手(W不倫)がいます。奥さんの本命はずっとその不倫相手の彼なのです。基本的に不倫の話が嫌いな私ですが、そう思って読み進めると、真木の不倫も含めてみんな純愛の漫画のような気もしました。

登場人物一人一人にそれぞれの事情や触れられたくない過去・払拭出来ない環境、思いがあります。大人になるとは、知らず知らずのうちに背負っている荷物が増えていき、なかなか下せないということも含まれているのでしょうね。

高校生くらいの恋愛のような惚れた盗られたといった王道の内容ではないのですが、これはこれで味があり面白く感じました。さらっとではなく、じっくり読みたいかんじです。ヨリは全く恋愛をしてこなかった女性というわけではないので、大人の女性なら所々で「この気持ちわかる~!」となる部分も多いはず。自分を変えようとメイクやファッションを変えてみたり、久しぶりの合コンに出て、自分の市場価値を知るあたりなんてリアルですね。

最後の一波乱は、まさか最初から脇役でしかなかった同僚の彼女がここで出て来るとは!という意外な展開でした。もちろんヨリ一筋な真木に相手にされるはずがなく、振られるのですが。二人の関係を誤解したままショックで行方をくらませたヨリを、ストーカー真木は執念で探し出し、出会い直して二人はハッピーエンドになります。

一方で真木の元奥さんさんは、不倫相手の子を妊娠したのですが、彼にはあっさり捨てられ、実家には縁を切られたのですが、最愛の子どもを手にして、パートをしながら充実した日々を送っているようです。現実では、この状態は厳しいと言わざるを得ない幸せですが、漫画なのでいいですよね。この元奥さんが不倫相手の彼に振られたシーンが、現実で不倫をしている男の本音であることを忘れてはならないと思います。やっぱり不倫はダメ。絶対!!

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